めんへらポエム

ベランダ

きっかけは彼女のキャバの仕事への不安が募ってしまったことだった。その時僕は付き合った当初の支えたいという気持ちはなくなってしまっていた。今考えればその時点で破綻していた。自分のためにやめて欲しい、自分のためにもっと時間を使って欲しい、遠距離なのもあっただろうが、そんな思いやりもないわがままな気持ちを押し付け本来支えないといけないはずの僕がおもりになってしまっていたことを今でも後悔している。誰より大切な存在だった。別れたあと羽の半分がむしり取られ飛べなくなった鳥のようだった。復縁したいと伝えた時友達に戻ろうと言われたがその距離は友達以上に広い気がした。今まで感じたことのない感情でどうすればいいかもわからなかった。時間が解決するのか、友達との時間が解決するのか、お酒が解決するのか。別れて4ヶ月がたった、その答えはいまだにでていない。友達に話すと自分から別れを切り出して復縁したいだなんておまえはおかしいと言われた。そんな話を笑ってごまかした。そんな完璧なものだけを愛と呼ぶのだろうか、僕はそんな大人になりたくないと思った。そんなわがままな気持ちを抱えながらただ夜に彼女が嫌いだったアメリカンスピリットの匂いをまといながら空っぽの自分に嫌気がさした。これが夢であって欲しいと夢ならば覚めて欲しいと願う日々が続いている。